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連休もあり、気になっていた『猿の惑星』シリーズを一気に見た。
『猿の惑星』シリーズとは昔の 『猿の惑星 Planet of the Apes 』(1968) 『続・猿の惑星 Beneath the Planet of the Apes』 (1970) 『新・猿の惑星 Escape from the Planet of the Apes』 (1971) 『猿の惑星・征服 Conquest of the Planet of the Apes』 (1972) 『最後の猿の惑星 Battle for the Planet of the Apes』 (1973) の5部作のこと。 詳細はwikipedia↓を参照してもらうとして、 (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%BF%E3%81%AE%E6%83%91%E6%98%9F%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA) ここでは感想と、それと記事後半部にネタバレあり。 _____________ 5部全部見て、「とにかくよくできてるなぁ」と思った。 全体のストーリーとしては、人類の支配する現代地球と猿類が人間をも支配する地球が舞台。 そして全作品を通して僕らのような現代の人間のもつ価値観と猿を中心とする我々と異なる価値観が交錯していく。 この映画は「SF」って一言で言われるけど、 宇宙科学(宇宙旅行)、タイムパラドックス・物理学、生物学、進化論、社会学、史学、考古学などなど非常に多角的なものがミックスされてると思う。ちょこちょこそういうものがでてくる。 細かく言えばツッコミどころや「?」もでてくる作品だけど、 大きい目で見ると数々の付箋がつながっててよーくできている。1と5は全然別モンでもあるけど。 映画の最初と最後に盛り上がりやらどんでん返しがあって次が見たくなる。 最近確か山田洋次マガジンを立ち読みしててあったんだけど、 作品冒頭に結論や現在を持ってきて、そこから回想シーンなどでそうなったきっかけを紐解いていく、推理モノの手法がここで使われてるのかなと思う。 で、次に、猿のメイクがよくできてるなぁ、と。 最初の作品が1968年だから、まだビートルズもバリバリ現役のとき。 その当時CGもなしでこれだけよくメイクでできたなぁと。 特に鼻周辺。そのメイクに加えて俳優さんの演技に動き、特に鼻をヒクヒクさせるところなんか感心する。 あとは、作品中で登場人物の度重なるピンチが全作でよくでてくるんだけど、 それら息を呑むシーンも多く、人vs猿、特に2作目や4作目のは特に見ごたえがある。 一つ気になるのは邦題。 『猿の惑星 Planet of the Apes 』 はまだいいけど、他の「続~」「新~」というのは原題からは遠く離れている。 きっと日本人用に、5部作というこも考慮してわかりやすくとかでこうなったんだと思うけど、 より原題近くにするなら、 『猿の惑星』 ←Planet of the Apes 』 『猿の惑星 地底世界』←Beneath the Planet of the Apes 『猿の惑星 脱出』←Escape from the Planet of the Apes』 『猿の惑星 征服』←Conquest of the Planet of the Apes』 (これはそのままね) 『猿の惑星 闘争』←Battle for the Planet of the Apes』 とかになるのかな。 ここからネタバレも↓ ________________ この映画の持つテーマは、わかりやすいものがある。 一つに動物愛護。これはそのまま。 二つ目に原爆の正当性。第二作目で原爆はやめろと主役(設定もちゃんとアメリカ人)が言ってるわけなんだけど、これは謝罪も含めてなのかなんなのか。 唯一の被爆国である日本からすると「君らが言うな」とも言いたくなるが笑 ちなみに日本はこの映画の三作目で少しだけ登場する。 「地球に来たのは喋る猿だった」と世界中のニュースが伝えた、という場面で、 各国のニュースキャスターの報道の様子にフランス、ドイツ、イギリスとあと日本。 いわゆる強豪国以外で、そしてアジア唯一日本が入っているのはすごいとも言えるのかな。どうなんだろ。 三つ目に人種差別。 奴隷制度なり南北戦争なり、とにかく「奴隷の報復」というものが至ることころででてくる。 それに付随する「支配権」やそれを恐れる「恐怖心」も。 四つ目にフロンティア精神。 特にこの映画での人類に言えることで「未知への挑戦」、それと三つ目につながる「支配欲」。 アメリカ的だなーって思った。そもそも始まり宇宙・惑星探索だしね笑 あとは戦争なり色々とかかな。 最終的に映画はハッピーエンド、「異文化社会をお互い受け入れて生きていこう」なんてゆうものがあるけど、それまでには多くの血も見るものだなと、人類の歴史そのもののことなのかなと思いながら見終えた。 個人的に映画を見ててイライラしたのはアメリカ人。 1作目からアメリカ人が主役で出てくるんだけど、短気横暴で自分勝手で、力を行使して、そういうアメリカ人、人類の描写がとにかく多い。 当時の社会背景や脚本や監督の意図などもあるかもしれないが個人的にはアメリカ人の「自分勝手さ」がたくさん出る映画だなと思う。 wikipediaを見ると原作はフランス人だから何か原作者も思うところあるのかな。 とにかく、戦うシーンも科学的なところも多いし、男性向けのシリーズ映画かなと思う。 最後に、でてくるでてくる「現代人類の価値観の逆転」。 これは、個人的には藤子・F・不二雄のSF短編で、Fの最初のSF短編の、有名な『ミノタウロスの皿』を読んで衝撃を受けていた。その作品中では、牛が人間をも支配する星があり、そこに漂着した主人公はよろこんで牛の奴隷・生贄になる少女らの持つ価値観と彼らを救おうとする自分の持つ価値観の違いに迷う、そんな話。 FはSF作品が大好きなので、おそらくこの映画(作品)から影響も受けているのでは、と思う。 Fの「現代人類の価値観の逆転」は他のSF作品(例えば『気楽に殺ろうよ』など)でも見られる。 ちなみに、Fがこの作品を見ていることを確実とさせるのは、他の彼のSF短編、『まんがグリム童話』(だっけ?)に「猿の惑星」が出てくるから。 その中だと、浦島太郎が亀じゃなくてタコを助けると、彼はカメ型宇宙船に乗って他の星で宴なりご褒美をもらう。で、帰ると地球では長い月日が経っていて、「地球は猿に支配されていましたとさ」というかたちで終わる。ここでのコマはまさに猿の惑星笑。 興味があればFのSF短編はブラックユーモアものも多いのでぜひ読んでみてほしい。 最近の『猿の惑星 ジェネシス』も見てみてくなった。
by songbird04
| 2013-04-29 00:40
| 映画(洋画)
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